青年は決意した。 決意した以上、もはやここには居れぬ。 青年は旅に出ねばならぬ。 ああ、しかし何処へ行けば良いのだろう。 目前に広がるのは、果てしない砂の大海。 砂鯨の背に乗る術はなく、 砂海豚のソリに乗る金もない。 筏を仕立てて行こうとも、砂の波の読み方も知らぬ。 ああ、何と自らの小さきことか。 けれども、青年は行かねばならぬ。 旅に出ねばならぬ。 自らの決意が実現する日まで、 険しき道を進まねばならぬ。 旅立つ青年に幸あらんことを!